ライルズ、強すぎないか…
いよいよ始まりましたね〜インドアシーズン!
今シーズンの注目はなんと言っても昨年の世界チャンピオン ノア・ライルズ!

元来極端な後半型だったノア・ライルズ選手ですが、2023年100mに本腰を入れ始めます
スタートに磨きをかけて、見事世界陸上ブダペスト大会で三冠を成し遂げました

さらに、翌年パリ五輪でも史上最高レベルの大接戦を制し、100m二冠を果たしています

今や男子短距離界の顔と言っても過言ではないライルズ選手ですが、
今シーズンもしっかりとインドア戦から臨んでいく様子
2月2日、ボストン ニューバランスインドアグランプリ60m決勝

そこまでランクの高い大会ではないはずが、並んだ選手は伝説級のスプリンターばかり…
2021年世界ランク1位 トレイボン・ブロメル
バハマ記録保持者 テレンス・ジョーンズ
東京五輪チャンピオン ラモント・ジェイコブス
100mPB9.89の PJ・オースティン!
ダイヤモンドリーグを見ているかのような名スプリンター揃いですね
号砲が鳴りスタート
ジョーンズが低い姿勢で20mほどリードするも、ライルズが抜き返して優勝

この時期で6.52は中々レベルが高い…
それはそうと、このレースで一番気になったのは、
ライルズ選手が優勝後、自らの顔前に掲げた、ビブスに書いてあったメッセージ

Tyreek Could Never
タイリークには無理だ
一体何を言いたいんでしょうか??
タイリークって誰なんでしょうか??
このメッセージは、アメリカのNFLプレイヤー、タイリー・ヒルに向けたメッセージのようです

ことの発端は昨年の8月、ヒル選手がパリ五輪を制したライルズ選手に対して
ライルズには負けない
と発言したこと
実はヒル選手、もともと陸上競技に取り組んでおり、ジュニア時代には世界選手権を経験
NFL参入後も、たびたび100mに出場しており、自己ベストは10.19
追い風参考ながら9.98をマークしたこともあります
そんなこともあって、走力には相当の自信があったのでしょう
ライルズ選手はこれが気に障ったようです笑
ライルズ選手はレース後インタビューで
もし言葉を実行する気があるならいつでも走りに来いよ
お前のフットボールシーズンは終わっただろ?言い訳はできないぜ?
と言ってヒルを挑発しました
果たして二人の対決は実現するのか?!

もとい、ヒル選手ではライルズ選手の相手にはならないとは思いますが、、、
考察
ライルズは昨シーズンと変わらず調子良さげですね!
2023年のような、力ずくで押し込むようなスタートではなく
上体を低くしたスキルフルなスタートを使いこなしています
今年も高いパフォーマンスを見せてくれるとは思いますが、彼のレースを見ている限り、
大躍進するというよりかは、現状維持という形になるのではないかと思います
ただそうなると、あの男に食われてしまう可能性大
そうです、あいつです、
キシェイン・トンプソン選手

まじで腕の形が芸術的…
肩と腕の繋ぎ目のカットがむちゃんこ男らしい…
まさに彫刻のような見た目…
おっと、話がそれました!
個人的には彼、まだポテンシャルを全然発揮していないと思います
というか皆さんもそう思ってますよね
昨年のパリ五輪の決勝を見たらわかると思うんですが、トンプソン選手、めっちゃ力んでます

それで9.79
同年のジャマイカ選手権決勝
勝利を確信して最後、流してます

それで9.77
全力を出しきらずとも、とんでもないタイムを出しているわけであります
間違いなく今シーズンは9.7台前半に突入するのではないのでしょうか
ライルズ選手でも太刀打ちできないほどの勢いを見せる可能性は大いにあります!
そしてもう1つ気になったのは、ブロメル選手とジェイコブス選手の調子
タンブルウィードトラッククラブに所属する二人はいずれも6.6台で4位、5位。。

ここ数年調子が中々上がっていませんね、
お二方とも全盛期と比べると明らかに一歩一歩が軽くなっているように見えます
足の設置位置が安定していないような印象、、
彼らとチームを共にするドグラス選手、ブレイシー選手も最近は下火です…
タンブルウィードトラッククラブ男子100mのエースは今やサニーブラウン選手なのかも、、

一時期は世界陸上の決勝8人中、
3人をタンブルウィードトラッククラブのスプリンターが占めたほどのレベルを誇っただけに、
少し寂しくなってしまいます、、
チームメイトの意思を注いでサニブラウン選手には、より活躍してもらいたいところですね!
